ニッチなビジネスモデルの現場から
機器の制御情報:インバータ速度をPLCから7速切替で使用する方法
2進数バイナリに準拠してくれていれば
シーケンサのI/Oまとめのコマンドで
そのまま一発で出来そうなやつですが
初心者はよく躓きます。
2重出力注意の案件です
取説から引用

三菱インバータ取説より抜粋60Hzまで5Hz刻みでパラメータ設定を行う
- Pr04:30.00 1速
- Pr05:35.00 2速
- Pr06:40.00 3速
- Pr24:45.00 4速
- Pr25:50.00 5速
- Pr26:55.00 6速
- Pr27:60.00 7速
7速を選択のラダー回路作成フロー
- STEP11速から7速を表にする
0速 1速 2速 3速 4速 5速 6速 7速 RH OFF ON ON ON ON RM OFF ON ON ON ON RL OFF ON ON ON ON 7速までを表にする - STEP2出力を割り付けてみる
0速 1速 2速 3速 4速 5速 6速 7速 RH OFF Y0 Y0 Y0 Y0 RM OFF Y1 Y1 Y1 Y1 RL OFF Y2 Y2 Y2 Y2 使用する出力端子を設定 初心者の落とし穴:
ここでそのままY0,Y1,Y2を何度も使ってしまう蒔絵リレー回路の組み方を知らないと
2重出力の罠にはまり込みますOUT Y0
OUT Y1
OUT Y2
の出力要素の命令が使えるのは例外除いて1回限りです - STEP32重出力回避するには
2重出力回避のための割付を行います
M1~M12は補助リレー
Y0,Y1,Y2はインバータへの出力0速 1速 2速 3速 4速 5速 6速 7速 RH(Y0) M1 M6 M8 M10 RM(Y1) M2 M4 M9 M11 RL (Y2) M3 M5 M7 M12 補助リレーの割付 - 出力は
Y0→(RH)
Y1→(RM)
Y2→(RL) - コモン線は(SD)へ (注意)トランジスタ出力時の場合は(PC)へ
- 出力は
- STEP4各出力をまとめる
- 速度指令でスイッチを入れる補助リレー
- 1速 M1
- 2速 M2
- 3速 M3
- 4速 M4,M5
- 5速 M6,M7
- 6速 M8,M9
- 7速 M10,M11,M12
- 出力回路まとめ
- Y0への出力は M1,M6,M8,M10 をOR(論理和)でまとめる
- Y1への出力は M2,M4,M9,M11 をOR(論理和)でまとめる
- Y2への出力は M3,M5,M7,M12 をOR(論理和)でまとめる
以上を
OpenPLCでコーディングします
変数の定義
速度指令スイッチ
出力回路まとめ
- 速度指令でスイッチを入れる補助リレー
ファンクションブロック化が出来たので動作確認をします
変数とFBインスタンス定義

ファンクションブロック動作確認
*SW1~7は同時押し禁止

忘れがちな基本概念:PLCはリレー回路のエミュレータなんです
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